男の着物

☆男物のきもの

男性の正装や準礼装には、紋付き羽織袴をつけるのが基本です。なかでも最も正式な装いが、黒羽二重の無地に染め抜き日向五つ紋付きのきものと羽織、仙台平の袴の装いです。
この装いは慶弔両用に用いられ、いずれも半衿・羽織紐は白が基本です。
黒羽二重のほか紺や茶、グレーといった色無地の羽二重のきものと羽織に仙台平の袴という装い方もあります。五つ紋を付ければ正装、三つ紋や一つ紋なら準礼装になります。
男性のお洒落着は、紬や御召など織りのきものが主流です。
一般的に袴をつけない着流しが気軽です。
羽織は季節によって着分けます。袷の羽織は基本的に4月頃まで、5月~9月頃までは羽織をつけない着流しスタイルになります。5・6月や9月頃の寒い日には紗の羽織を着ることもあります。また、お洒落着の羽織には紋を付けません。
帯は角帯が一般的ですが、家庭でくつろぐ時や着流しには、兵児帯も手軽で便利です。

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